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気になって眠れないことってありますよね

トラボケ第10回、ラストだそうです。
[お題]
夜中。
隣で寝ていた相方が、突然飛び起きました。
「うわあぁっ!」
声に驚き、相方を見ると、誰に言う風もなくつぶやいています。
「いやぁ、いまのは怖かった・・・」
そして、何事もなかったかのように再び、眠りについたのです。



 □


「なんだか、コワイ夢を見てねぇ。夜中に、飛び起きてしまったの。そしたら、お父さんがね。どうしたんだって」
「そりゃ、母さん。コワイ夢も見るよ。このあたりの習慣だってことは、知ってるけど。俺だって、気持ちとしてさ、抵抗あるもん」
「どうして? コワイこと、ありゃしないわ。だって、お父さんなんだもの」
「現に、コワイ夢見たんだろ?」
「お父さんがコワイって夢じゃあ、なかったわ」
「じゃ、どんな夢だったんだよ」
「憶えてないわ。憶えてるのは、お父さんが、なんだか優しい声で、どうしたんだ、って、言ったことだけ」
「それも夢だよ」
「そうなんでしょうね。……でも、ひどく優しい声でね。嬉しかったの」
「わかったよ。わかったから。そろそろ、葬儀の支度、してよ、母さん」
「そうね」


 □


今日は、私の葬儀の日なのです。病院で死んでも、遺体をいったん家に戻して、一番親しい家族が、棺の横に布団を敷いて寝る、というのが、ならわしです。
私の場合は、年老いた妻が寝てくれました。
どうしたんだ、と、聞いたのは、確かに私です。眠りと目覚めの端境にいた妻には、私の問いかけが聞こえたのでしょうか。それとも、私の問いかけとは別に、私がそんなことを言う夢を、妻は、見ていたのでしょうか。
ほんとうに、妻が見た夢、というは、どんなものだったのでしょう。どれほどコワイ夢だったのでしょう。
些細なことだと思うのに、気になって、気になって、私は安らかな永遠の眠りへと入っていくことができず、あの日以来、妻のまわりをふらりふらりとさまよっているのです。


 □


「これでよかったのかね」
「いいんじゃないか? 本人がそういうんだから。夫のほうは、もとから地獄へ来るのが確定。妻は、自分が生きている間、夫の霊が自分の近くに居てくれることを条件に、地獄へ来るのを了承。…記憶は消したけどな」
「あんな男のどこがいいのかねえ。これだから、人間はわからない」
 一目見れば人間誰しも震え上がる、といわれる、馬頭鬼と牛頭鬼は、互いに顔を見合わせたあと、また、地獄行きの契約を結んでくれそうな人間を探しに、現世へと出かけていったのだった。


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