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クリスマス童話企画 ジングル・ベル・ノベルパーティ すべりこみ??

 去年のクリスマス。
 ぼくのうちは、パパとママとぼく、3人家族だった。
「クリスマスプレゼントはなにがいいのかな? パパがサンタさんにつたえてあげるよ」
 と、パパが言った。だから、ぼくは一番のねがいごとを言った。
「サンタさんにあいたい!。で、じぶんでなにがほしいかいうんだ」
 サンタさんが、何でも入っている大きな袋から、ぼくが欲しい物を探してくれるところを想像すると、わくわくした。
「それはだめだな」
 パパは言った。
「サンタさんにこどものねがいごとを伝えるのはパパのやくめなんだ」
 ぼくはだから二番目の願いことを言った。ムシキングバトル。





 ママが「パパにバイバイしなさい」って言ったのは夏のこと。
「どうして? おしえて!」
 ってぼくは何度もたずねたのに、ママは答えた。
「それはだめ」
 パパも答えた。
「それはだめだな。こどもにはわからない、おとなのじじょうなんだ」

 今日はクリスマス。夕方、ママが会社から帰ってくるのを待っていると、ピンポン、と玄関のベルが鳴った。
 椅子に乗って、ドアの覗き穴から見ると、外には、真っ赤な服にふかふかの白ヒゲのサンタクロースが立っていた。
 ぼくは椅子から飛び降りて、勢いよくドアをあけた。
「えー。おっほん。きみにはパパがいないから、ねがいごとをちょくせつききにきたんだ」
 サンタクロースは言った。
「いちばんのねがいごとをいってもいいの?」
「ことしはなにがいいかな。ラジコンのジープ? ゲームきとゲームかな?、ええと、昼間はみんなの仕事の邪魔だから、ちょっと先にトナカイを置いてきたんだ。言ってくれれば、すぐに取ってくるからね」
 サンタクロースは早口で言うと、ぼくの頭をがしがしと撫ぜた。
「ぼくね」
 ぼくは嬉しくて大声になった。
「ぼくね、パパがほしい。いっしょにすんでいて、おやすみのひには、ぎゅぎゅぎゅ、ごーんってしてくれるの」
 パパは、ぎゅぎゅぎゅって抱きしめてから、勢い良くごーんて持ち上げてくれたんだ。
「それはだめだな」
 と答えたサンタの声は、なんだか少し変だった。
「だけど、いま、いちどだけ、サンタクロースがかわりにぎゅぎゅぎゅごーんしてあげよう」
 ぼくがサンタで我慢するって言う前に、サンタはぼくを思いっきり抱きしめて、ぎゅぎゅぎゅ、ごーんってしてくれた。

 そのときね。パパみたいな匂いがしたんだ。ほんとうにパパみたいな匂いがしたんだ。


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クリスマス童話企画
ジングル・ベル・ノベルパーティ

作品は特に童話でなくてもかまいません
短歌でも、絵でも、なんでもOK

当然ですが、デート優先でOK

星降るクリスマスとなるか
雪のホワイトクリスマスとなるか
いずれにせよ
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企画元: ダーサの遊園地 めめんD ( http://ders.exblog.jp/ )
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 ほんのほんのついさっき、jeminiさんちで、めめさんちのこの企画を知りましたっ。即席ですんません。。。