re:ネットの第一印象は口調で決まる
青野さんが「ネットの第一印象は口調で決まる」という話題を書いていらっしゃいまして。いつもだったら、この手の話は小説ブログからなんだけども、ちょっとこちらからトラバ。
■□■
ちょっと前なんだけども。プロバイダーのニフティ(株)からこんなメールが来ました。
「【入会15周年】ご利用ありがとうございます」
おおおお。15年かよ。しみぢみ。。。
私は、もともと、周囲に「これからは普通に仕事するにも、キーボードを打てるのが必要になりますよ」と力説し、その挙句に1年間バイトをしたお金を全部つぎこんでワープロを買うような学生だったです。周囲には、
「これだからSF者は……」
とヌルい目で見られていた気配w。
15年前はまだインターネットじゃない、パソコン通信ですよ。コンピュータがいまより高価で、自宅にPC買った人は少なかったし、通信にまで繋いだ人はさらに少なかった。かといって、普通の会社の事務職の部長や課長がPC打つ時代ではなかったから、パソコン通信へ入ってくるのは、比較的若くてある程度金がある、狭い年齢層のなかの人が多かった感触ですね。
私はそのなかでも若い方に属してたし、当時は女性が少なかったこともあって。けっこう、いろんな人に可愛がってもらった。……そこ、疑いの目で見ない。信じなさいww
当初は。
若いからってナメられてたまるか、と思ってた面もあり。フォーラム(当時の掲示板)書きも、敬語で。
「慇懃無礼も芸のうち」
……がキャッチフレーズでした^^;
話し言葉を書くようになったのは、チャットするようになってから。
ニフティ内のチャットは、CBシミュレータといいまして。1分10円&2400bpsの通信環境のなか、時は金なり、文字は金なり。キータッチの速度を上げるから、誤字脱字は多かったし、それをいちいち詫びたり訂正したりしない。どちらかというと(通じるのならば)脱字は推奨、みたいな、独特の「CB語」が出来ていきました。
ちょっと話題が逸れますが、2ちゃんねる語を丁寧に見ていくと、どうも「CB語」から引き継いでいるものがけっこうあるように思います。つい最近、「2ちゃんねる」に初めて書いた、と書いたら、「ちゃねらーだと思っていた」という方がいらしたんすが。いやいやいや、私のほうが、2ちゃんねる創設より古い<威張るとこじゃない。
(「"名無し"で書く文化」そのものは、CBの"霊魂チャンネル"の流れらしいです)
この頃は、今と違って、オフ会にもけっこう出ていました。
そのときに思ったのは、チャットとオフ会の印象のズレの少なさ。
「ネットの第一印象は口調で決まる」
意識してか、無意識にか判らないけれど、会ったときの印象とズレない言葉で、チャットしていた。一つには、オフ会が多かったから、「会ったときに気恥ずかしくない言葉づかい」で話すことになりがちだったのだと思う。
そんな私が、もう一度、慇懃無礼路線に戻ったのが、某RPG関連サイト。RPGというのは、「ロールプレイをするゲーム」であるわけで。私のキャラ立ては、回復神官、♂。……ネカマじゃなくて、ネナベです。
このサイトで得た知己のうち、2人がとくに印象深いのですが。
一人は、私と同様、敬語体の、神官サイトの管理者、N氏。私がネナベであることは、間もなく明かしはしたものの。私は敬語に引きづられて、この方をとてつもなく真面目な方だと思ってたんですが、この方に誘われて別サイトへ行ったら、けっこうヤンチャで、びっくりしたのはナイショww ちなみに、N氏も、私に関してかなりの印象ギャップがあったようで。女狐僧正という二つ名をくだすったのは、N氏だったりします^^ (いろいろあったサイトでした……。味方からは女狐僧正、敵からは「狐」と呼ばれたりもww)
もう一人は、リアル長女である私が、これまで唯一「姐(ねえ)さん」と呼んだD氏。実の娘と一緒にゲームに参加している、母さんプレイヤーで、私より年上であるにもかかわらず、「顔文字」使いの名手。若いプレイヤーとも友達づきあいをし、彼女のサイトの掲示板は、客間というより、客も普段づかいの居間に入り込んで一緒にお茶を飲んでいるような、暖かい雰囲気でした。
その雰囲気を作りだしていたのは、疑いもなく、サイトのもてなし手である、彼女の「語調」。サイト主が口語だから、客も当然口語、それこそ中学生からタメ口ではあるのだけれど、彼女の受け方によって、客の無礼というより、子供が友達の母親に甘えているような暖かい雰囲気に変わって見えたのは、「ワザあり」と言ってもいいくらいでした。それまで気恥ずかしくってほとんど使わなかった顔文字を、私が使い始めたのも、彼女の影響が大です。
言葉に関する考え方っていろいろあると思うけど、私は、
「言葉は変わっていく」
という考え方。慣れ親しんだ同士といるときは、言葉はかなーり乱れてます。そのかわり、使うべきときには、敬語はピシっと使いたい。豹変しなけりゃ、君子じゃない(笑)
私ほど乱れた言葉を使わない人でも、たぶん、自分の口語の「音」を再現した言葉をネットで書こうとすれば、だいたいにおいて、書き言葉としては乱れた感じになるんじゃないかと。それを、是とするか。非とするか。それは人によって違うし、違っていいと思っています。
サイトやブログは、小さいながら、それぞれの王国。
他のサイトにうかがうときは、なるべくそのサイトの流れにあわせたいとは思うものの。その流れを読み間違えて、迷走することは、いまだに、あったりする今日このごろ。
※ギャル文字の話題が入らなかったww あれは音再現じゃないのだよなー。某所で、スマイルアイコンはOKなのに、ギャル文字は叩かれるのが、ちょい不思議なのは、ナイショwww 煎じつめれば、それはローカル慣習にすぎなくて、初めて来る人がローカル慣習読めたら、それはエスパー(爆)
「井戸端」タグは、
>この記事のコメント欄では、好き勝手に話しあいでもなんでもして良いよという意志表示の、しるしです。↓
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ちょっと前なんだけども。プロバイダーのニフティ(株)からこんなメールが来ました。
「【入会15周年】ご利用ありがとうございます」
おおおお。15年かよ。しみぢみ。。。
私は、もともと、周囲に「これからは普通に仕事するにも、キーボードを打てるのが必要になりますよ」と力説し、その挙句に1年間バイトをしたお金を全部つぎこんでワープロを買うような学生だったです。周囲には、
「これだからSF者は……」
とヌルい目で見られていた気配w。
15年前はまだインターネットじゃない、パソコン通信ですよ。コンピュータがいまより高価で、自宅にPC買った人は少なかったし、通信にまで繋いだ人はさらに少なかった。かといって、普通の会社の事務職の部長や課長がPC打つ時代ではなかったから、パソコン通信へ入ってくるのは、比較的若くてある程度金がある、狭い年齢層のなかの人が多かった感触ですね。
私はそのなかでも若い方に属してたし、当時は女性が少なかったこともあって。けっこう、いろんな人に可愛がってもらった。……そこ、疑いの目で見ない。信じなさいww
当初は。
若いからってナメられてたまるか、と思ってた面もあり。フォーラム(当時の掲示板)書きも、敬語で。
「慇懃無礼も芸のうち」
……がキャッチフレーズでした^^;
話し言葉を書くようになったのは、チャットするようになってから。
ニフティ内のチャットは、CBシミュレータといいまして。1分10円&2400bpsの通信環境のなか、時は金なり、文字は金なり。キータッチの速度を上げるから、誤字脱字は多かったし、それをいちいち詫びたり訂正したりしない。どちらかというと(通じるのならば)脱字は推奨、みたいな、独特の「CB語」が出来ていきました。
ちょっと話題が逸れますが、2ちゃんねる語を丁寧に見ていくと、どうも「CB語」から引き継いでいるものがけっこうあるように思います。つい最近、「2ちゃんねる」に初めて書いた、と書いたら、「ちゃねらーだと思っていた」という方がいらしたんすが。いやいやいや、私のほうが、2ちゃんねる創設より古い<威張るとこじゃない。
(「"名無し"で書く文化」そのものは、CBの"霊魂チャンネル"の流れらしいです)
この頃は、今と違って、オフ会にもけっこう出ていました。
そのときに思ったのは、チャットとオフ会の印象のズレの少なさ。
「ネットの第一印象は口調で決まる」
意識してか、無意識にか判らないけれど、会ったときの印象とズレない言葉で、チャットしていた。一つには、オフ会が多かったから、「会ったときに気恥ずかしくない言葉づかい」で話すことになりがちだったのだと思う。
そんな私が、もう一度、慇懃無礼路線に戻ったのが、某RPG関連サイト。RPGというのは、「ロールプレイをするゲーム」であるわけで。私のキャラ立ては、回復神官、♂。……ネカマじゃなくて、ネナベです。
このサイトで得た知己のうち、2人がとくに印象深いのですが。
一人は、私と同様、敬語体の、神官サイトの管理者、N氏。私がネナベであることは、間もなく明かしはしたものの。私は敬語に引きづられて、この方をとてつもなく真面目な方だと思ってたんですが、この方に誘われて別サイトへ行ったら、けっこうヤンチャで、びっくりしたのはナイショww ちなみに、N氏も、私に関してかなりの印象ギャップがあったようで。女狐僧正という二つ名をくだすったのは、N氏だったりします^^ (いろいろあったサイトでした……。味方からは女狐僧正、敵からは「狐」と呼ばれたりもww)
もう一人は、リアル長女である私が、これまで唯一「姐(ねえ)さん」と呼んだD氏。実の娘と一緒にゲームに参加している、母さんプレイヤーで、私より年上であるにもかかわらず、「顔文字」使いの名手。若いプレイヤーとも友達づきあいをし、彼女のサイトの掲示板は、客間というより、客も普段づかいの居間に入り込んで一緒にお茶を飲んでいるような、暖かい雰囲気でした。
その雰囲気を作りだしていたのは、疑いもなく、サイトのもてなし手である、彼女の「語調」。サイト主が口語だから、客も当然口語、それこそ中学生からタメ口ではあるのだけれど、彼女の受け方によって、客の無礼というより、子供が友達の母親に甘えているような暖かい雰囲気に変わって見えたのは、「ワザあり」と言ってもいいくらいでした。それまで気恥ずかしくってほとんど使わなかった顔文字を、私が使い始めたのも、彼女の影響が大です。
言葉に関する考え方っていろいろあると思うけど、私は、
「言葉は変わっていく」
という考え方。慣れ親しんだ同士といるときは、言葉はかなーり乱れてます。そのかわり、使うべきときには、敬語はピシっと使いたい。豹変しなけりゃ、君子じゃない(笑)
私ほど乱れた言葉を使わない人でも、たぶん、自分の口語の「音」を再現した言葉をネットで書こうとすれば、だいたいにおいて、書き言葉としては乱れた感じになるんじゃないかと。それを、是とするか。非とするか。それは人によって違うし、違っていいと思っています。
サイトやブログは、小さいながら、それぞれの王国。
他のサイトにうかがうときは、なるべくそのサイトの流れにあわせたいとは思うものの。その流れを読み間違えて、迷走することは、いまだに、あったりする今日このごろ。
※ギャル文字の話題が入らなかったww あれは音再現じゃないのだよなー。某所で、スマイルアイコンはOKなのに、ギャル文字は叩かれるのが、ちょい不思議なのは、ナイショwww 煎じつめれば、それはローカル慣習にすぎなくて、初めて来る人がローカル慣習読めたら、それはエスパー(爆)
「井戸端」タグは、
>この記事のコメント欄では、好き勝手に話しあいでもなんでもして良いよという意志表示の、しるしです。↓
by as-o2
| 2006-09-20 18:34
| ひとサマのブログ