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「二次創作小説」って合法なんですかっ?

 著作権の基礎関係(主に初心者さん向け)記事は別所に載せてるんですが。

「著作権法に「パロディー」規定検討へ」というネタで、
▽正式の議事録はこのページに載るのではないかと思う(未掲載)
http://www.bunka.go.jp/chosakuken/singikai/housei/index.html
と書いたのが6/24。久しぶりにリンク先回収にいったら、あんまりびっくりしたんで、こっちにも記事。



いわゆる「二次創作小説」について。

 パロディー作品は、著名な絵画や楽曲を一部書き換えたり、漫画やアニメなどで元の作品の世界観や登場人物を流用しながら新たなシナリオを考えたりして、元の作品とは別の新たな作品として発表するもの。(略)現行の著作権法を厳密に適用すると、パロディーは「同一性保持権」の侵害にあたり、元の作品の著作者に許諾を得ない限りは違法となる可能性があった。

日経新聞「著作権法に「パロディー」規定検討へ 文化審小委」より


という認識だった。

 著作権法 第二条 十一 二次的著作物 著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、又は脚色し、映画化し、その他翻案することにより創作した著作物をいう。
の「翻案」に当たるのだと思っていた

ところが。

 他人の小説の登場人物を用いて別のストーリーを有する続編パロディ小説を作成するという場合,これは表現ではなくアイデアの利用にとどまることを理由に著作権侵害に当たらないと判断される場合が多いのではないかと思われます。さらに,あるパロディが著作権侵害に当たるとしても,これに対して差止請求をすることは権利濫用に当たるとされる可能性も否定はできないように思われます。

文化審議会著作権分科会法制問題小委員会(6/7議事録)上野委員)

 な、なんですとー!! 著作権改正待たなくても、現行で「二次創作小説」なら書けるの?

 実を言うと。以前、私のサイトのメールフォームに、「二次創作小説が違法というのは定説ではない」というメールをいただいたことがあった。ただそのメールを読んでも、何をもって「翻案」に当たらないと判断するのか、まったく理解できず、「わからん」と思っただけで放置してしまったことが悔やまれる。
 99%この記事を読んではいらっしゃないだろうけど。あのときのメールの方、ごめんなさい。
 
──著作権は「アイデア」を保護しない、よって、二次創作小説は著作権侵害に当たらないと判断されうる。

 これ、定説なんですかね? でも今までに「盗作」を訴えた判例ありましたよね? 山崎豊子「大地の子」とか。
 それとも上野委員の意見が入っているんでしょうか。どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら、教えてくださいm(_'_)m


◆2013/7
「二次創作同人”小説”」が合法って本当?(赤松健の連絡帳)
http://kenakamatsu.tumblr.com/post/55869087710

どうやら
・翻案権に当たる場合はありうる。
・訴訟にまでいたることは少ないだろう
という結論のようだ。普通(笑)の二次創作の方ならこの結論で十分かも。
うちは、「二次創作卒業後、あっちこっちで著作権重視を訴えている」立場なので微妙^^