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コンプライアンスの時代にあって~敵は本丸《Y!B》にあり♪

 富野由悠季という人が
「ぼくは、1から話せばいいときに、-2くらいから話し出す癖があるのだそうだ」
と、どこかに書いていた。私にもそんな弊がある。
 ということで。ここで-2まで潜ってみる(爆)

コンプライアンスという社会の流れ

 たぶん、だが。かつて日本には「お上の言うことにはギリギリ従っておけばいい」という流れがあったような気がする。ところがその後(いつから、というほど根拠もないのだが)、法律に従うのは社会的責任、法律だけでなく法の精神……個々の条文より一回り大きい、法の目的のようなもの……も大事にしなければならない、という流れがでてきた。
 たとえば、UTANETというサービスがある。私がネットでいろいろしていて時々口ずさんでしまう『NotFound』という曲を、誰かに紹介したくなったら、歌詞を「勝手に」サイトやブログに載せて、著作権法違反で、JASRACなる元気いっぱいな団体にこってし絞られる必要は、ない。
『Not Found』
 こうして、UTANETの該当ページにリンクを貼ればいいのである。
 「ディープリンク禁止と言わない」という消極的方法ではなく、ページの最下段に「リンクコード」としてURIを示すことによって、著作権違反にならない歌詞の紹介方法を「提供」しているのを、ちらっとでいいので、見てみていただきたい。
 あー。つっこまれる前に言っておくと、むろん右クリック禁止は、無意味なンすがww ここの右クリ禁止は、嫌いでないです。右クリ禁止設定そのものが、「著作権は守ってくださいね」っていう静かなメッセージだと思ってるんで。
 UTANETが最初からこういうサービスだったかというと、そんなことはない。ディテールまでは憶えていないが、少なくとも最初期は形式的な会員制で、ディープリンクでは飛べなかったはずだ。
 いろいろあったのかもしれんがww
 とりあえず、今は、「歌詞は出さない」、ではなく、「歌詞を出しておいて『サイトにコピペしたのはユーザー、著作権を守らないユーザーが悪い』という」のでもない。サイトサービス自身が著作権を守ると同時に、ユーザーにも遵守を促してゆく。そんなサービスになっているんじゃないか、と思う。……私が期待する「コンプライアンス」とは、つまり、そういうものだ。

Winnyよりファイルローグ

本当はここで、システムサイドが著作権幇助に問われる可能性を、Winnyを例に探ってみる予定だったのだが。どうも、まだ、今年の7月に「検察側が懲役1年を求刑した」というのが最新情報のようで、判例などを探してもどうしても見つからない。
 ただ、高木浩光氏(産業総合研究所情報セキュリティ研究センター主任研究員)のコメントは参考になるかもしれない。
Winnyの問題は、アーキテクチャそれ自身ではなく、ユーザー側が自覚のないまま著作物ファイルを中継し、著作権法に違反しえたことにあると指摘する。高木氏は「開発者側は、Winnyの利用が著作権違反につながる可能性があることを、ユーザーに分かりやすく告知すべきだった」と話す


 もう一つ、参考になりそうな事例として、『ファイルローグ』の件がある。
これはインターネット上のファイル交換のサービスが、著作権法違反として損害賠償を求められた事件。求めた側は、かのJASRAC。2審判決を読んでみた。(強調:引用者)
単に一般的に違法な利用もあり得るというだけにとどまらず,本件サービスが,その性質上,具体的かつ現実的な蓋然性をもって特定の類型の違法な著作権侵害行為を惹起するものであり,控訴人会社がそのことを予想しつつ本件サービスを提供して,そのような侵害行為を誘発し,しかもそれについての控訴人会社の管理があり,控訴人会社がこれにより何らかの経済的利益を得る余地があるとみられる事実があるときは,控訴人会社はまさに自らコントロール可能な行為により侵害の結果を招いている者として,その責任を問われるべきことは当然であり,控訴人会社を侵害の主体と認めることができるというべきである。
 判例文そのものだから、多少言葉は硬いし、難しいのだが。何を言っているかというと、
「違反が出やすいとわかっているシステムを放置しておいたら、システム会社が責任を問われて当然」
ということである。
 また、こんな文章もある。(強調:引用者)
電子掲示板やインターネットそのものについて,そこにおける名誉毀損や著作権侵害に該当する情報流通が,一定程度生じることがあるとしても,それが,具体的にどのような形で生じるかは不確定であり必ずしも把握は容易でないのに対し,本件サービスでは,類型的な著作権侵害行為が,具体的かつ現実的な蓋然性をもって生じるものであり,控訴人会社(本件サービスの提供者)は,サーバ管理者として,送受信可能化されているファイルのうちのMP3ファイルの中で,市販のCD等の複製に係るファイルはどれかを,ファイル名ないしフォルダ名から容易にかつかなりの確度をもって認識でき把握できるものであるから,それらと同一視することはできない。
 つまり、危険がありうるナイフは、玩具売り場で売ってはいけないし、キッチン器具売り場で売るときも子供の届く棚には置かない。法律の知識を持たないユーザーも多いWEBシステムにも、同様の配慮が求められてしかるべきだ、ということだ。
 ナイフなしでは、料理ができない。しかし、転載機能なしでブログができないだろうか?

転載機能を撤廃させていくために

《Y!ブログ》ユーザーのトンコ氏が、現段階の議論をまとめてくださったのが、『転載機能を撤廃させていくために』というエントリーである。
二次以降の転載では元ブログ名が表示されなくなるのは、明らかに著作者人格権(氏名表示権)が侵害されている状態であることは一致。著作者人格権は、複製権など財産権としての狭義の著作権と違って譲渡も放棄もできない。

さらに、FD氏からも、『ひっそりと転載機能を考えてみます・・・その5』というエントリーが発表されている。
「氏名表示権との衝突」は解釈として氏名表示権の侵害の何物でもないとしか、解釈のしようがないように思えます。


 最初に述べたように「コンプライアンス」が社会的流れであるなかで、Yahoo!ほどのブランド力のある企業が、ユーザーから繰り返し改善提案の上がってきたこの機能をなぜ放置するのか、理解に苦しむ。
 と、すっかり法律的な硬い話になってしまった。最後のシメは、私の駄文ではなく、この方にお願いをしてみよう。……ちょっとブラックだけどねww
 これほど扱いの難しい機能を標準で使えるようにして初心者に提供するというのは、いわば市販の大衆車にレーシング仕様のニトロを標準装備で組み込んで販売するようなものです。
 そんな車が交差点にオーバースピードで突っ込んで犠牲者が出たら、もちろん一番悪いのはドライバーですが、こんな無茶な仕様の車を、さも当たり前に格安販売(ブログサービスですから無料提供ですが)するメーカー(Yahoo!)の製造責任は、追求されて然るべきでしょう。

『ひろの日記帳@International Cafeteria』「Yahoo! ブログの転載問題雑感」



(ひぇーー、この1文書くのに土曜つぶしちまった。A野さん、ごめん。明日こそ小説企画のほうのモロモロに着手します)

12/10追記、TB打ったのに改題しちゃった。TB打ち直すまではしません、すみません。
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そういえば、《eXcite》にも、

なんとかしてほしいネタがあったww
ほかの方に手伝っていただいて、要望メールを書く事>《eXcite》

・論敵となった方には、礼を尽くすこと。
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《FC2》style3表示提供と、同一性保持権侵害幇助

これは本気議論つうより、「《Y!ブログ》転載機能提供と、氏名表示権侵害幇助」を書こうとしてる人間の「頭の体操」です。


《FC2》のブログのURLたとえば(自ブログです)
http://adankadan.blog47.fc2.com/index.html
を、共有テンプレート番号を使って、
http://adankadan.blog47.fc2.com/?style3=11483&index
とすると、ブログ主が予期しないレイアウトで表示することができる。
(わやさん、ごめんよww あまりに妖し美しインパクトがあったもので、使ってみたk(ry)

以下、4択
  1. この機能を提供する《FC2》は、記事作成者の同一性保持権への侵害を、幇助している。
  2. 記事作成者は、《FC2》を利用する以上、閲覧者がこの機能を使用することに対して、黙示的に許諾している。
  3. インターネットはそもそも、ユーザースタイルシートなど、閲覧者が表示を変更できる。
    インターネットに記事をアップする以上、記事作成者は表示レイアウトの同一性保持権は申し立てるべきではない。
  4. 閲覧者がこの機能を使用して表示させた画面は、著作権法第43条(変形/翻案は私的使用であれば許される)に該当するので問題ない。
    ただし他者のブログに「?style3」でリンクを貼る行為は、リンクを貼った者が同一性保持権違反に問われる可能性がある。
  5. ……いまんとこ、アテクシ的には、4番。


    阿檀めは、どうして《Y!ブログ》に文句つけるのさっって思われているかもしれないけど、《FC2》にも《Ameba》にも《Autopage》にも《eXcite》にも文句をつけているへんな人なので、諦めてください。
    最近のキャッチフレーズは、「“ブログ流浪民”から“ブログクレーマー”に邪悪進化」ですwww

    《eXcite》の社長に、停止事故の説明が不足なんじゃないっすか、とか、ケータイ・ブログの広告をなんとかしていただけないっすか?とか、続けざまにトラバうったら、『批判は簡単だが、ちょっと考えてみよう。』って書かれ……、、、これ、、、返信なのでしょうか? これを返信かどうか考えこむ時点で、自意識過剰?? (T_T)
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ブログの引越しと、コメントの著作権

出人さんのところで、「ブログの引越しソフト」というのが出る、という記事を見た。

ところで、コメントの著作権って誰にあるんだろう?
どう考えても、コメント書いた人にありますよね?

で。「コメント持って引っ越す権利」って、ほんとうにブログ主にあるの??
ここが実は、私個人として、どうしても判らないのです……。


と、出人さんを召喚して、「《FC2》ネタ、もう1本読んでってくださいよ~」とおねだりしてみるテスツ。
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そろりそろりと勉強中…契約の束

クリエイティブ・コモンズ
これは「ライセンス体系」。「みんな!こうしようよ!」ではなく「自由に使わせる意志がある人で、許諾契約の細かい条項まで考えるのが面倒な人は、まとめてコレを使っちゃっていいよ!」という「契約の束」。……著作権は、「権利の束」なのだから、許諾契約も「契約の束」になる。

コピーレフト / 自由利用マーク

「著作権なるほど質問箱」
プロの書いた文章として、お手本にしたい。……用語の使い方が正確で、かつ、用語を初めて知った相手にも、意味が伝わる文章になっているように思う。作成元は、文化庁系の行政独立法人のようだ。
例:大別すると著作権を譲渡する方法と、利用を許諾する方法があります……



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蟲の話

 誰かが、家のなかにゴキブリを放したとする。叱られる。
「ゴキブリは、病原菌を伝播するし」
 そんな叱られ方をするかもしれない。

 別の誰かが、蜘蛛を放したとする。やはり、叱られるだろう。
「蜘蛛は、病原菌を運ぶゴキブリを取ってくれる益虫ですよ。よかれと思って放したんです」
「でも、蜘蛛を嫌いな人も多いんだ」

 蜘蛛を放したのが子供であれば。あるいはそのコミュニティとはまったく違うコミュニティで生まれ育ち、このコミュニティには来たばかりで、「蜘蛛が嫌われる」という価値観を知らなかったのであれば、多く咎められることはあるまい。

 だが、「蜘蛛が嫌われる」ことを知っていてやったのであれば。
 蜘蛛を放す前に、そのことが及ぼす影響を、もうすこしばかり考えるべきだった、という非は、少なくともあるだろう。


 100人の人がそれを知った。
「彼は蜘蛛を放しちゃいけなかった」
 99人がそう思って、そう書いた。(私も書いた) 99人には思ったことを書く言論の自由がある。
 だが99人に書かれることは、彼にとって苦痛であったとしよう。99人分の苦痛は、彼への罰だろうか。司法における罪と罰は釣り合うべきだが、これは司法ではない。この苦痛は、罪(あるいは過失)に釣り合うだろうか。

 100人目が、こう書いたとしよう。
「蜘蛛くらい、なんだ」
 ……あの方がしたかったのは、蜘蛛の話だったのだろうか?


 と。後から思ったという、愚かな話。




 これは《Y!ブログ》とはまったく関係がないが、この話題を通じて知り合った方に触発されたので、ここへいれる。
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拝啓 徳保隆夫様

こんにちは。「えっけんさんの周辺あたり」に該当するような気がする、阿檀と申します。
「趣味のWebデザイン」は、ときどきお拝見しておりました。はじめまして。

Yahoo ブログの転載機能を擁護する
Naver ブログと Yahoo! ブログの挑戦
を拝読いたしまして、TB用短縮記事を作成いたしました。

《Y!ブログ》転載機能の問題は、転載可能なことそのものよりも「多重転載が可能で、多重転載先には原著作者ブログ名が表示されない(2次転載先では、「1次転載ブログ」が「転載元」と表示される、以下、同様)→著作者名がきわめて誤認されやすい(転載者の自覚が薄いうちに、盗作となりかねない)」点と認識しておりますが、そのあたりはいかがなものでしょうか?
[Ref]『人柱』転載ロンダリング

チェーンメール、チェーン日記全否定の啓蒙活動に思う
チェーン日記やチェーンメールの全否定論にも違和感がある。
一般論としては、「蟻の群れがイヤ」的感覚が根底なのじゃないか、とは、疑っております。今回の件に関しては中身が中身なので、また別の問題も多々あるかと思いますが、他ブログさまにて多く言及していらっしゃいますので、当方は控えます。

……とか言う者が、実は、《FC2》に置いているほうの自ブログ転載自由にしているのは、秘密です。

草々
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もう1文だけ

腰砕けた、とか言っても、やはりもう1文だけ書かないと終われないですね。

『WinnyとYahooと、教唆・幇助』
著作権教唆/幇助について、Winnyが問われたように、転載機能を搭載する《Y!ブログ》へ問うことができないか、という切り口で、少々勉強中です。

http://homepage3.nifty.com/machina/r/winny.html
http://www.ofours.com/books/48/contents/archives/400/430winny/431/

迷いに迷って
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腰が砕けた

私は、パソコン通信を始めたのは15年ほど前だが、ブログは2004年6月からである。

2004年8月、つまりこのブログを始めてまもなく、この言葉に出会った。
『戒め』
それから2年余、多くのブログに出あったが、この人はいまだ私がもっとも敬するブロガーでありつづけている。

通称、あぶ先生。職業、心臓外科医。

そして、昨日のエントリーがこれ。
『今まで一度もブログに書いた事のない話』スゴロク企画参加エントリー)
この人がイジメを語るとこうなるのか。なんか、腰が砕けた。わたしャ、こんなトコで、なにをやっているんだろ。。。

なお、どなたかがあちらへコメントをなさることは、その方の自由ではありますが、こちらの論戦の荒れた気分を引きずったまま……、というのは、ご遠慮ください。あぶ先生の1ファンからの伏してのお願いです。

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私の気持ちは変わっていない。

「Yahoo転載機能」関連
2006/11/14時点、私は、『転載機能』論争に加わるつもりはなく。ブログ初心者に「W3Cを語る是非」について、某氏の胸を借りて、「楽しい議論」に興じていた。そのころに書いたもの。

ところで、こんな「コピペ」があるらしい。「あなたの善意の転載で自殺予告の子供を救って下さい!!」 死にまで追いつめられた子供の心の氷を溶かすとしたら、それは大人の「ガンバレ」よりも、同じイジメられた子供の「(いっしょに)ガンバロウ」なんじゃないかと思う。だから、……誰かと繋がろうとする子供の目の前で、そのドアを閉めないでいたいんだ。

雑多箱(自己引用)

ブログの力を信じないのではなくて、大人の力を信じないのでもなくて。子供たちの力を、子供たち自身が紡ぐ言葉の力を、より、強く、信じたい。

あら。数行www 親でも教師でもないワタシが、いま、責任もって言えることは、これで、全部ですww

↓ちょっとは関係??
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