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RE:どこのブログサービスが使いやすいですか?-1

 この記事はいつもにました独断と偏見を含んでいます。(当社比172%)
 了解できない人は読まないように。
「どこのブログサービスが使いやすいですか」
RND: どこのブログサービスが使いやすい?
 知恵袋にも、この手の質問は多い。そのときに、「誰にでも勧められるブログはありません」と答えることにしている。

 ブログはもともと、「日記」を書くには向いている。日々日記を書きたい、日記を通して交流したい、過去ログは消えるのはいやだけど、ほんというと自分でもあまり見ないんじゃないかなぁ?という場合。ほとんどのブログで、なんとかなる。たしかにコメントが多いブログ、少ないブログという差は多少あるが、たとえコメントが少ないブログでも、「ブログ村」などの外部サービスを上手に利用して関心の似たブログを探し、自分から積極的に他ブログにコメントをして歩けば、「満足できる程度の」レスポンスは得られる。レスなんて、多けりゃいいというものではない。多すぎれば、レスへのレスに時間を取られるばかりなのだから。
 新たに始めるなら、できればいくつかのブログを見てまわるのがいい。ブログのデザインは、各社、意外にクセがある。自分の趣味にあうスキン(テンプレート)のあるブログを選べば、日記だけなら、充分愉しめる。

 だが、
・リンクをたくさん貼ることが必須の、ニュース系/ネット論系
・日記でありながらデータを後から検索することを求めるデータベース系(というとエラソウだが例えばネトゲ攻略ブログ)
・大きな写真やイラストを見せたい画像系
・初めての人には古い記事から、常連さんには更新した記事から読んでほしい連載系
といった、日記を半歩はなれた中身では、「おすすめ」できるブログが違ってくる。



芸能人が好きなら《Ameba》

 正直に言う。私は《Ameba》というブログが嫌いである。初期、《Ameba》のサポーターだったことや、あのブログが一番重かったころに「軽いスキンつけようぜ」運動をやっていたこと、スキンコンテストの応援で参加者ブログを巡回しまくっていたこと、当時の交流ツールであるブックを小まめに利用していたこと、Q&A掲示板で回答をしていたこと。すべて過去のことだ。ブックとQ&A掲示板が一方的に「お取り潰し」なったあと、私は《Ameba》のサポーターを降りた。
 だが、《Ameba》に公式ブログを持っている芸能人のファンであれば、素直に《Ameba》を選ぶのがいいと思う。自分が大好きな芸能人のブログに「ペタ」(《Yahoo》の「傑作」、《So-Net》のNiceのようなもの)を押し、「応援した!」と思うことができるのは、やはり楽しいだろう。あるいは友人が《Ameba》にいて、
「《Ameba》にきてペタしてよ」
というなら、その友情に答えたらいいと思う。
 プロフィールにメッセージ、アバターにスモ(記事をたくさん書くと成長するブログパーツのようなもの)と、《Ameba》のユーザー囲い込みツールはゴージャスだ。某所に「まわりにオモチャをたくさんぶらさげた日記帳」と書いたけれど。あてがいぶちの玩具に満足できる人なら、《Ameba》はにぎにぎしくも楽しいブログだと思う。ただし。オモチャがたくさんくっついている分、メンテナンスの時間は長い。《Ameba》を選んでおいて、後から「メンテが長い」と文句をいうのは、すじちがいである。

若手ユーザーに《Autopage》

 いまどき、服を自分で縫う人は少ないだろう。金で買った服を組み合わせる。それが「自分のファッション」になる。とくに若手女性ユーザーのなかには、ブログを似たような存在と捉えているケースがけっこうある。
 広い広いウェブのなかから、自分の好みの画像やブログパーツを選んできて、ブログを満艦飾に飾り立てる。それは彼女の「個性」の発露なのだ。いってみれば、プロフィールページに近い。日記はその「自己紹介ツール」の一つにすぎない。
 この用途には、《Autopage》を勧めている。ヘッダ画像(ブログの一番上の一番目立つ部分)の入れ替えなどが、CSSを編集することなくメニューから行なえる。ブログパーツが手軽に置けるフリーメニューが3つ。記事トップのフリースペースが1つ。そのほかに「記事のフォーマットで書いたものを、1番上に固定する」機能がついている。これを全部使うと、ブログサイドが用意した公式デザインスキンなぞは見る影もない。少女の「ワタシ」が満杯に表現された空間ができあがる。重い? 飾りが多すぎて、表示が遅いって? 何が悪い。ここは忙しい大人が来る場所ではない。そういうブログを持っている者同士が、互いに行き来する秘密の花園なのだ。我慢できない者は、帰ればよい。
 珍しい機能として、閲覧者が、「新しい順」から読むか「古い順」から読むかを選択するスイッチが有る。ブログ管理者が、「新しい順」「古い順」を切り替えられるブログは多いが、閲覧者が選べるのは《Autopage》と《マイぷれす》しか知らない。
 満杯に自分を表した相手を、本当に知りたくなったら、そのブログの「最初」から辿って読むことができる、というわけだ。
 そして、彼女たちが、蛹から蝶が生まれるように、(集めた画像やブログパーツではなく)「自分の文章や絵/写真を見てほしい」と望み始めたときには、メニュー内につけたモロモロを削除すれば、雰囲気も表示速度もイッキに変わる。それは彼女たち自身が選択することだ。
 ただし、欠点は多い。広告が多く、HTMLで読むと記事よりメニューカラムが先にくる。HTML編集は不可。アフィリエイトは可能だが、SEO的に有利なブログではないと思う。

大人の《eXcite》

 「いい大人」が、写真でも料理でもいい、仕事でも育児でもいい、なにかテーマを打ち出したブログをつけるなら……そして、「パスワードで全部隠したい!」などという「チキン」なことを言わない自信があれば、《eXcite》をお勧めする。戸惑いの少ないシンプルなシステム、中身が良ければ映えるシンプルなデザイン。大きな画像に対応するスキンがあるのも魅力の一つだ。スクリプトもiframeも置けないから、かちゃかちゃと飾り立てることはできないが、安全性は高い。
 が、まぁ、逆にいえば、低機能ということだ。月ごとタグごとに、シンプルなインデックスがつくのはかなり便利だが、それ以外に、システム的な長所はと問われると、(“速度”がかつてほど特筆できない現在)返事に詰まる。
 《eXcite》の中の人と他ブログのユーザー、両方にタコ殴りにされそうだが、私が《eXcite》を評価するのは、システムよりむしろ、ユーザーコンテンツである。「私個人の基準」において、《eXcite》は良いブログが多い。
 が。ちょっとまて。問題は「私個人の基準」である。
 《eXcite》には「今週のピックアップブロガー」という企画ページがある。このページの「大きさ」や「文章の量」をみて、《FC2》の「お勧めブログ」《Yahoo》の「おすすめブログ」の、1ブログあたりの紹介スペースと比較してみてほしい。文章の量は、社員の工数に比例し、人件費に比例する。《eXcite》は2005年 02月から、時間と人件費をかけて、「われわれはこういうブログをいいブログだと思う」と訴え続けてきたことになり。「私個人の基準」もまた、この影響を強く受けている。「ブログの好み」において、私はまさしく「《eXcite》者」だ。
 なお、「W3C-Lovers」にはお勧めしない。古いスキンにはいまだtableレイアウトが残っているし、class名は大文字で記され変更できない。
 
回答した《FC2》にたどり着けなかったorz たぶんまた書く。
・システム高機能×ユーザー提供高機能の《FC2》 
・《忍者》は「アダルトのいないFC2」なのか?
・特殊すぎる《Yahoo》と《はてな》