豚インフルがどうのと判りもしないで騒いでいる連中ちょっとそこに座れ

 豚インフルがどうのと判りもしないで騒いでいる連中、豚肉が食えないとかメキシコ料理が食えないとか言ってる奴。怒りくるった阿狐めがカツを入れちゃる。ちょっとそこに座れ。



■根本的に、あれは風邪だ。

 なにパニック起してやがんだ、おめぇら。根本的にあれは風邪だ。エイズが突然空気感染を始めたわけでもなければ、赤色疱瘡※が流行しだしたわけでもない。
※よしながふみの漫画(「大奥」)に出てくる、男性のみに感染し、致死性が高い病気。物語中、この病気のせいで、男性人口は女性の1/4となる。

 毎年毎年、おめぇが知ろうが知るまいが、インフルエンザでの死亡はある。豚由来のインフルエンザだっていうので、警戒が高まっているのは、人間由来のインフルエンザなら免疫を持っている人が多いが、豚由来だと免疫を持っている人が少ないからだ。
 ものの喩えにでかい教室を想像してみろ。一人がインフルエンザに感染する。隣の奴はウイルスに晒される。免疫がなきゃ感染する。免疫がある奴がいれば、そいつが「壁」になって、「隣の隣」まで感染が広がる確率はぐっと低くなる。
 しかし、誰も免疫を持ってないウイルスだと「壁」がない。感染は広がりやすくなる。
 あえて極論すりゃ、「感染数の差だけ」だ。

 ただでさえ不況で、国民がみんな風邪ひいたら、国レベルで見た経済活動にはちったぁ影響があるのかも知れねぇや。それは国に心配させとけ。

■なんでスペイン風邪だ?

 だがな。ざっとみてると、スペイン風邪をハンパに持ち出して騒いでいる奴がいやがる。ブロガーじぇねえよ。マスコミだよ。あんたらがパニック煽ってどうする。
 ざくざくっとネットみると、通常のインフルエンザの致死率が0.1%、スペイン風邪は2.5%。これはたしかに、(感染数だけじゃなく)致死率が違う。しかし、豚インフルは弱毒性だっていうじゃねぇか。[訂正・致死率高低と強毒性/弱毒性は別の概念だそうです。]
 しかも、スペイン風邪の流行は、1918年。1918年と今の医学レベルを比べてみろ。仮に同じウイルスが流行したとしても、同じだけ死ぬと思うか?
 

■医療レベルは鍵になんだろうな。

メキシコで亡くなった方たちには弔意を表する。しかしな。哀しいことだが、貧富の差は、医療レベルの差に直結する。たしかに、若年層から犠牲が出ているのは謎が残っているようだが、同じ症状でも、日本で死ぬとは限らない。この日本語のブログを読んでいやがるおめぇは、おそらくメキシコにゃ住んでねえ。

■豚肉が食えねえって、なんだよ、おい

 そもそも豚インフルエンザって通称が気にいらないね。弱毒性H1N1型2009とでも呼んどけ。強毒に変異したら、そのときに名前をかえりゃいい。

【呼称は変更になったようです。】インフルエンザA(H1N1)

 なんかこう、豚インフル豚インフルってさ。「種の壁こえて感染したんだから怖いに違いない」みたいな? おめぇら。たかが人間に生まれたくらいで何様だと思っていやがるんだ。
 おめぇら、豚肉なにで食うんだ。サシミかよ。ほんとにサシミで喰ってるなら、豚インフルの前にE型肝炎ウイルスでも怖がっておけ。豚肉っていうのは熱を通して喰うんだよ。肉の中心が70度に達すればインフルエンザウイルスは死ぬ。(仮にウイルスがついた肉が輸入されたとしても)ノロウイルスが流行しているときの、牡蠣くらいのハラでいりゃぁ大丈夫だ。
 へ?なんとなく怖い?、未感染でも豚の肉が食えねぇ? エボラ(致死率90%)にかかるホモサピエンスと同種のおのれを見て、鏡の前で震えていやがれ!

■人類全体の危機だぁ? そんなヤワな玉かよ!

 豚インフル関係のニュースに、 "人類全体の危機"って見出しつけた責任者、ちょっと聞きたいことがある。まるで人類が滅びそうな煽りタイトルだがな。 『復活の日』※でも読んだのか? 弱毒性インフルエンザで滅ぶほどヤワな玉か!
※(c)小松左京

 原文も見てきたんだが、どーもワカラン。
Above all, this is an opportunity for global solidarity as we look for responses and solutions that benefit all countries, all of humanity. After all, it really is all of humanity that is under threat during a pandemic.
前半はたぶん「なによりも、これはすべての国、すべての人々の利益となる反応と解決策を期待する、世界的な結束の機会です」。後半は、「パンデミックの間、 humanity は危機にある、それは本当のことです」って読めばいいのかい?
 で。humanityなんだけどさ。人類という意味と、人道/慈愛って意味がある。前半とあわせわざで、
「一部の国、一部の人々の利益を追求するんじゃなくて、全体のことを考えてくれ、さもないとパンデミックが、人道の危機ともなりかねないよ」って感じで読むんじゃねぇの?(英語は苦手だ!)※

■今回ちまちま検索したなかで

 このサイトはすごいと思ったサイトがあるんで、最後に紹介しておく。「新型インフルエンザの知識と対策」ここは主に、鳥インフルエンザH5N1の人間感染型を扱うために作成されたブログだが、豚インフルについてもどんどん情報が追加されている。
  『豚インフルエンザは豚肉食べても伝染りません。』
 ふん。今日はでかい豚肉の塊を買って帰って、連休中はむさぼりくってやる。

※追記:WHO声明について

[5/2,01:43追記]ここはちょっと考え直した。
「なによりも、これはすべての国、すべての人々の利益となる反応と解決策を期待する、世界的な結束の機会です。パンデミックの間に、脅威にさらされているのは(一部の人々ではなく)全ての人々なのですから」か。

[5/2,02:33追記]訳文あった!www.who.or.jpを最初に探さなかった阿狐め、大馬鹿!
 できれば声明の訳文全体を通読していただきたいが、肝はたぶんここ。
過去の経験から、インフルエンザウィルスは豊かな国では比較的軽い症状の病気を起こすにとどまりますが、途上国においては死亡者を伴う深刻な事態を引き起こす事がわかっています。

どうような状況であれ、国際社会は、今回の出来事を危機に対する備えと対応力を強化する機会と捕らえるべきです。

今こそ、国際社会が一致団結する機会であり、全ての国の全ての人のための、危機対応策と解決策を模索していくべきです。
なぜなら、パンデミックにおいては、全世界の人々が等しく脅威にさらされているからです。

 つまり、要約するとしたら、「国際協力を。なぜなら脅威にさらされているのは全世界なのだから」。ひらったくいえば、死者の出ているメキシコ等を他人事にせずに、先進諸国は手をさしのべてくれ、という意味だろう。

ところが、中日新聞に掲載された要約はこう。
WHO声明骨子
▼警戒水準を「4」から「5」に引き上げ
▼インフルエンザの世界的大流行を深刻に受け止めなければならない
▼警戒水準引き上げは、各国政府や製薬業界、経済界に、さらに速やかな対策を講じるよう警告するため
▼すべての国は準備計画をすぐに実行に移し、高度の警戒態勢を続けるべきだ
▼大流行になれば真に人類全体が危機にさらされる

大分合同新聞の要約
「人類全体が危機にさらされている」。新型インフルエンザの感染拡大でWHO事務局長が警告。
「国際協力を」という肝心な部分が抜け落ち、いまにも人類が絶滅しそうなニュアンスの文章に訳しかえられている。

※蛇足メモ

メキシコで若い患者が亡くなっていることについて、サイトカインストームというのが原因じゃないかという話があがっているのだけれど、「n-3系不飽和脂肪酸(α-リノレン酸など)によるサイトカインの産生抑制現象って効果ないのかな……。知見があってダメなのか……。知見がないのか……。門外漢の1行アイデアではあるんだけど、ちょっと気になる。
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by as-o2 | 2009-05-01 19:12 | 日記のようなもの。 | Comments(2)
Commented by jemini-web at 2009-05-01 21:26
まあまあ、落ち着いて。
豚肉自体はそれ以外の衛生上の問題を考えて、ちゃんと火を通したモノを食べるぐらいの配慮は必要ですね。

ちなみに大阪在住者としては、阪神大震災の後「いついつに震度×の余震が起きる」みたいなデマが飛び交った記憶が蘇ります。
(ちなみに全然信じてなかったオイラはその時間風呂に入ってましたが。)

その話をしている人達はけっして悪意があるわけではなく、善意で教えてくれる。「いや、それはないよ」と言っても「でも、もし本当だったら...」の気持ちが拭えないんですよね。
気持ち的には善意だから多くの人に伝えようとするんだけど、それが伝播した結果「だって、みんな言っている」となってしまう。

まあ、そんなこんなでホント、大変なものです。はい。
Commented by as-o2 at 2009-05-01 21:48
>落ち着いて。
ミ`。´彡.oO(怒るです!)
>悪意があるわけではなく、善意で教えてくれる。
「ただのウワサ」なら、まあそうなんですけどね。マスコミの扱いが、どーも変です。正直いって、「不安を煽る見出しで、自分のところが売れればいいんか」みたいなところを感じてしまいます。