なんのはなしかは

問わないでほしいのです。




 憎悪や嫌悪や怒りは、「さあこれから憎悪をもつぞ」と決めて自ら“持つ”ものじゃない。むしろ勝手に“生まれる”ものだろう。自分の奥にどろどろとわだかまる。熱を帯び、炎を上げる。それは理屈ではない。

 マイナスの感情が理性によってコントロール可能であるとき、それはたとえば議論にとって、有効に作用することがある。
「私がそれに嫌悪感をもつことをお知らせする。私以外にも嫌悪感をもつ人は多いと思う。だから、あなた自身の評判のためにも、それはやめておくことを提案する」
 人の感じ方が多様である以上、他人の感じ方を知るためには、機会が必要だ。だから、そういう「表明」はあっていいと思う。

 問題は。理性でコントロールできるレベルをこえて、マイナスの感情が昂ぶったときだ。どこまでいっても理性で抑えられるという人は偉いけれども、私にはその力が欠けている。

 何年も前の、理性を吹き飛ばす嫌悪の情。そのとき私は、自分が狂犬病にかかった獣のように感じた。何をするかわからない、ヤツアタリで誰を傷つけないとも保障できない。大好きな人たちには近寄ってほしくなかった。一人にしてくれ、私を見捨ててくれ、クビキを放って戦わせてくれ。本気でそう思った。
 ごく普通には、当然、そんな者は放っておくだろう。
 なのにまあ、私の仲間たちときたら。
「しずまれしずまれ」「“向こう側”に渡るな」
と、吼えたける獣を抱きとめてくれたのだ。
 あのときのことは忘れない。感謝の念も。

 その嫌悪は、穴の奥に力づくで押し込んで、蓋をしてあった。

 その蓋は元々もろい。ひょんな拍子でヒビが入り、その隙間から炎が吹きあがる。胸の奥がちりちりと焼ける。私は己の精神が焦げる匂いをかぐ。
 だが、この感情は私のものだ。忘却の能力を欠くのは私だ。誰のせいにもしない。
 ──この感情にはもう、自分のコントロールを渡さない。
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by as-o2 | 2008-08-17 20:53 | 日記のようなもの。 | Comments(8)
Commented by jemini-web at 2008-08-18 21:10
で、何の話ですか? (←悪)


...冗談はともかく、昔やってた剣道にこじつけて。

若く大柄な剣士はぐいぐいと気迫で押して、相手を攻めていく。
でも、その構えというのは常に気を発していなければならず、時に自分自身を押しつぶす事がある。
老齢で小柄な剣士はゆったりと力を抜いた構えで、しかし無駄な動き無しに相手を迎え撃つ。
その構えは捉えどころが無く、敵は意外な懐の深さに翻弄される。
間合いが張り詰めすぎたら、一旦間合いを外すというのも一つのテクニックですよ。

麻生さん、ビスケットをかじりながらティータイムでもいかが?
Commented by as-o2 at 2008-08-19 12:43
jeminiさんは剣道なさっていたのですねぃ。。。

狐めは、ときどき、ビスケットをかじるかわりに、このあたりでクンクン泣くのです。そうするとどなたかがもふもふしてくださいます^^
Commented by ひろ@もふ担(違 at 2008-08-19 16:27 x
ヾ(^ )もふもふヾ(^ )もふもふ
Commented by as-o2 at 2008-08-19 21:37
わー!!、ひろさん、どっから<取り消し線>かぎつけ</取り消し線>立ち現れなすった!
Commented by ひろ at 2008-08-19 23:40 x
いやなに、最近うちのブログの特定の過去記事に集中的にアクセスがきたもので、この辺に来れば何かわかるかなと(爆)
Commented by as-o2 at 2008-08-20 00:57
ひろさんのカン恐るべしというか、アクセス解析おそるべしというか。。。
ミ゚。゚彡
Commented by NEeDS at 2008-08-20 17:09 x
>この感情にはもう、自分のコントロールを渡さない。
ふふふ...まるで自分を見るようだ。

あたしゃ、パフパフが良いな^^;
Commented by as-o2 at 2008-08-20 19:38
NEeDSさん
では「どんどんぱふぱふ」で^^<よくわかりません