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こわい。

 昨日ははしゃいでた。でも今日はこわい。

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 今、小説のほうで、ある絵師さんとコラボを進めている。
 今週末は、こちらで、イラストを描く方と、スキンコンテストに出場するためのコラボ作業をしていた。

 私は、絵が描けない。自分にできないことだからこそ、絵を描ける方に憧れるし、描かれた絵を大事に扱いたいと思う。

 コラボに関しては、上記両方とも、私のほうからお願いをしている。「いいなぁ」と感じるから、「この方と遊んでみたい」と思う。幼稚園のころ、「あーそーぼ♪」と歌ったあの感覚から少しも成長してやしない。その素朴な気持ちがある一方で。そのコラボをすることで、「この絵を見る人が一人でも二人でも増えてほしい」というSEOっぽい計算も少しはある。

 が。

 イヤなマンガを読んでしまった。タイトルは伏せる。ともかく絵がうまい。だが、ストーリーが陳腐で、台詞回しが生きていない。「言葉」と「物語」が、「絵」の魅力を殺している。マンガという作品全体として、「?」なのだ。
 
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 小説のほうのコラボはまったくこれと平行に考えてしまう。あのキャラたちにつける台詞に、ふさわしい息づかいはあるか。物語は大丈夫か。上記のマンガの場合は、たぶん、絵も台詞も同じ人が書いている。だから、台詞が絵を殺そうが自己責任だ。だが、私がお願いをしたコラボの場合、小説がキャラ画の魅力を減じるとしたら、それは、私の責任なのだ。

 スキンのほうも、大して変わらない。一枚のイラストを、文字通り「切り抜いて」スキンにしたてた。少なくとも「私ごのみ」にしあがった。嬉しくなるほどだったのだ。
 だが一夜おいて見直して、思う。形のバランス、色のバランス、ほんとうにこれでよかったのか。ご本人がアレンジすれば、もっと"上"がありえたのではないか。「自分ごのみ」だからこそ、他の方の目から見てどうかが不安だ。痩せても枯れてもコンテストなのだ。たくさんの人からみて、しかるべき評価が得られるものに仕上がっていなければ……。自分の「好み」というものがいまひとつ一般的なものではないらしいという経験も踏まえると、不安は増してくる。
 昨日ははしゃいでた。でも今日はこわい。