ミクという名は、たぶん「未来」


VOCALOID2 キャラクターボーカルシリーズ01 初音ミク HATSUNE MIKU
/ クリプトン・フューチャー・メディア
ISBN : B000VCZ75A
 ネット知人で、『初音ミク』に盛り上がってる方がいらっしゃいまして。つられて聞いてみたりしてました。著作権的に問題がある作品(ekken氏のおっしゃるところのカラオケ作品)も多いのだが、YouTubeのランキングの上のほうはけっこうオリジナルも多い。

 私はもともとSF者で、アンドロイドとか人工生命の感情とか、それなりに興味もあったりして。
 そんな私が一番魅力を感じたのは、どの「初音ミク作品」よりも、この文章だったかもしれない。「初音ミクに魅力を『感じない』のは、流布している音のほとんどがカラオケであることとは関係ないと思う。 」

 名鏡氏はこうお書きになる。
今の初音ミクはこの瞬間に何かものすごいものを生み出せるわけじゃない。 (中略)CGが今、絵画を超えることはなくともCGなりのよさを生み出しているのと同じように、ヴォーカロイドも(生身の人間を超えることはありえなくとも)、数年したら生身の人間には出せない新たな魅力ってのを作り出すことができるのかもしれない、そういう未来を想像したときのワクワク感と言うか、そういうのを織り込んで、それを今『萌えている』わけで。

 「歌」というメディアは、感情と結びつけられて語られてきた。いままだ「初音ミク」は「人の声に似た楽器」にすぎないけれど。これはいつか、自ら感情をもっている「としか思えない」何かに近づく技術の種も持っているんじゃあるまいか。
 拵え物の「息」の音を聞きながら、SF者はそんなことを考えてしまうんである。 

 ・ ・ ・

 話題としてはちょっと遅め? キャラクターボーカルシリーズの02の名前が公表された模様(11/8)。『鏡音リン』


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Commented by 児島の仙人 at 2007-11-14 04:48 x
自分で「歌える」人は、VOCALOIDにあまり魅力を感じないんじゃないかな?

例えば、自分が歌が下手で、身近に歌のうまい女の子がいない(or誘う勇気がない)場合でも、女の子が歌う歌をつくって他人に聴かせることができるなんて! これは画期的なことだと私は思いますよ。

昔は、本を書いて自費出版でもしないと、自分の考えを不特定多数の人に伝えるなんてことは困難でしたが、今ではこうしてブログを書けば、誰にでも簡単にそれが可能になる。
それと似たようなところがあるのではないでしょうか?

VOCALOIDもブログも、表現のための「道具」にすぎないのですから、生かすも殺すも使い手次第。メーカーも意図しなかったような使い方で、新たな魅力が生まれる可能性にも期待できるような気がします。



関係ないけど、朝比奈みくるという名も、たぶん「未来」
Commented by as-o2 at 2007-11-14 19:05
仙人さん、いらっしゃいまし。

>自分で「歌える」人は、VOCALOIDにあまり魅力を感じないんじゃないかな?
うーん、どうでしょ。うんと歌が好きなら、自分がメロディライン歌って、ミクにスキャットを担当させるとかいう使い方もあるような気もします。
そんな声(←説明できるほど詳しくないw)ですし。

>VOCALOIDもブログも、表現のための「道具」
その機能としては(価格はちょっと高いようですが)VOCALOID1にも既にかなりあったように思います。
といっても、ミクでVOCALOIDを知って、面白がって前世代を聞いてみたというだけなのですが。
2で「ブレーク」したのは、やっぱり「ルックス」なんでしょうか。ソフトウェアを「本体」とすれば、「たかがジャケット」なんですけど……。
マーケティングの怖さを感じました^^